パンゲアサポート |
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しかし,パンゲアは,世界各国に拠点があり,各拠点間のスタッフの意思疎通を行う場合や,Webカメラを用いて拠点間を結んで行う同期アクティビティの準備・実施などでは,どうしても言葉の壁があり,うまくコミュニケーションが取れないといった問題が存在します.
本チームでは,言語グリッドの持つ様々な言語資源,言語処理機能と電子掲示板やチャットなどの既存のツールを組み合わせることで,NPOパンゲアの国際的なコミュニティ活動における多言語コミュニケーションの支援を行っています.
なかでも,多言語翻訳とチャットを組み合わせた多言語翻訳チャットツールAnnoChatや多言語でテキストを入力できるツールLangridInputを主に利用しています.これらのツールを利用することで,互いに別の拠点のスタッフ間でも,それぞれ母国語での発言を可能にすることができ,さらに,母国語での事務作業も可能となっています.
以下で,実際に支援を行っているツールや,そのツールの利用方法など,詳しく説明していきたいと思います.
AnnoChatとは,多人数で行うチャットにおいて,入力言語を多言語に翻訳して,ログを表示してくれるチャットツールのことです.このツールを用いることで,ユーザは母国語で投稿することができるチャットが可能になります.このツールは言語グリッドの言語資源を用いて入力を多言語に翻訳しています.

AnnoChatで,ユーザが文章を投稿すると,その内容はAnnoChatサーバから,言語グリッド上に配備されている,多言語に翻訳するワークフローを呼び出します.そして,そのワークフローで,専門用語を置き換えるWebサービスや,機械翻訳のWebサービスを呼び出すことで,多言語に翻訳を行います.そしてその結果をAnnoChatサーバが受け取り,その内容を表示することで,多言語チャットを実現することができる仕組みになっています.
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パンゲアでは,世界各地に拠点があり,それぞれの拠点で現地スタッフやボランティアの方々が働いているため,拠点間のコミュニケーションを密にとる必要があります.しかし,各拠点で活動している方々は,母国語しか話すことができないスタッフも多いので,コミュニケーションを円滑にとることが難しいことがあります.そのような場合には,多言語翻訳チャットを利用することで,母国語を用いたコミュニケーションを行うことができ,ストレスなくコミュニケーションを円滑に行うことができるようになります.
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同期アクティビティの際のスタッフ間ミーティングなどでは,スタッフ同士の母国語が異なる環境なので,どうしても,ミーティングは英語で行われることが多くなってしまいます.すると,現地のスタッフの中には,英語が苦手なスタッフも多いため,コミュニケーションが不足したり,ストレスがたまりがちな打ち合わせになってしまうことがよく起こってしまいます.
そのような場面で,AnnoChatをプロジェクター等で映し出すことで,英語ミーティングを円滑に行うような工夫も行っています.発表者は英語で発表し,その内容を発表者以外の英語を理解できる人が,AnnoChatに打ち込むことで,多言語翻訳された内容を読んで,現地のスタッフがミーティング内容を理解することができるようになります.また,現地のスタッフが母国語でAnnoChatに投稿することで,打ち合わせに対する質問をしたり,意見を述べたりすることもできるようになります.
スタッフ間でAnnoChatを使ってアクティビティ報告を行う際の出来事です.あるスタッフが,どのようなパンゲアアクティビティメニュー(遊び)をやったのかということを聞きたくて,「どんなメニューだったの?」と打ち込んだところ,現地のボランティアスタッフの方が食べ物のメニューと勘違いし,「魚とか・・・」と応えるという場面がありました.
そこで,パンゲアのコミュニティ辞書に「Menu」という語句を登録することで,以降Menuを誤解することが無くなり,一般の機械翻訳よりもはるかにスムーズに意思疎通が図れるようになりました.
このように,パンゲアのコミュニティ辞書に語句を登録していくことで,パンゲアに特化した翻訳を行うことが出来るようになっています.
言語グリッドツールとして提供されているLangridInputとは,多言語に翻訳を行ってテキスト入力の支援を行うことが出来るツールです.例えば,英語が苦手な人が英語でのメールを作成しなくてはならない場合には,このツールに母国語を入力するだけで,英語のメールを書くことが出来ます.さらに,正しく翻訳されているかの確認は折り返し翻訳を見ることで,確認できるため,ストレス無くメールを書くことが可能となります.また,AnnoChat同様,コミュニティの辞書も登録できるので,専門用語も適切に翻訳することが可能となり,より精度のいい翻訳を行うことが出来ます.
NPO パンゲア理事長:森 由美子
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NPO パンゲア事務局長:花田 武和
パンゲア事務局には海外から様々な問合せが来ます.その対応や,海外との日常業務の中で,LangridInputをフル活用させていただいております.先日韓国の方からボランティア希望のご連絡をいただいたときも韓国語で返事を送り,現在では韓国語のホームページに新コンテンツ追加のお願いをするまでに至っています.以前はつたない英語でメールを書くにも時間がかかっていましたが,折り返し翻訳を確認できることにより精度の高い翻訳でコミュニケーションが行えています. |
ソウルボランティアスタッフ:Eun-jung Yoon |
ウィーンボランティアスタッフ:Mag. Milanka Jovanović-Teašulov |
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多言語チャットツールはおもしろいです.私たちの言語の壁を解決してくれています.英語での打合わせはストレスがたまりますが,多言語チャットを使うことでそれが解消されています. |
とにかく,多言語チャットツールはすごいですし,面白いと思います.個人的には,YUMIと有益な打ち合わせが行え,さらに,面白い会話ができ,とても楽しく思っています. |
2007年3月:三重?ソウルの同期アクティビティ(動画) MIZY Center
パンゲアサポートのリーフレット (pdf:267KB)
| リーダー | 境 智史 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻 石田・松原研究室) |
| 会員 | 稲葉 利江子 ((独)情報通信研究機構 言語グリッドプロジェクト) |
| 重信 智宏 ((独)情報通信研究機構 言語グリッドプロジェクト) |
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| 高崎 俊之 (NPO パンゲア) |
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| 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部デザイン情報学科 吉野研究室) |